日産リバイバルプランの功労者といえるモコと三菱自動車の燃費偽装問題

2-14

日産には、長年軽自動車はありませんでした。
自動車メーカーとして、トヨタとともに販売していなかったメーカーだったのです。
しかし、時代はコンパクトで経済性の優れた軽自動車を求めるようになってきました。
そこで、自社開発のノウハウがない日産は、OEMの形を追い求めます。

日産自動車初の軽自動車

軽自動車のノウハウといえば、やはりスズキとダイハツにかなうものはありません。
それだけの販売実績を持ち、開発能力を持っていたことから、日産は関係性のあったスズキとのOEMを模索します。
日産リバイバルプランの一つであり、のちの大問題を抱えることになる三菱自動車との連携にもつながっていくことになるのです。

OEMを受けるターゲットになったのが、MRワゴンでした。
大人気のトールワゴンであり、これをモコとして販売を開始するのです。
細かな違いはあったものの、歴代のモコは基本的にMRワゴンと変わらない性能を持っていました。
その中で大きな違いは、日産の安全基準で全車ABSを搭載しているということでしょう。
MRワゴンはオプションだったABSはモコには全グレード搭載されることとなるのです。

大ヒットを記録する2代目

日産初の軽自動車モコは、驚くほどのヒットになります。
差別化を進めたこともありますが、販売網の大きさの違いからMRワゴンを圧倒的に追い越した販売台数を記録するのです。
2002という、日産の転換期において、ここまでの販売台数を記録するとはだれも予想しなかったことでしょう。
日産のリバイバルプランを支えた名車となったモコは、マイナーチェンジをしつつ、2006のMRワゴンのモデルチェンジとともに、2代目にバトンタッチします。

2代目モコは、驚くことに、さらに大ヒットを記録するのです。
小さな差別化はあったものの、かわいらしいボディ形状も伴い、女性に高い人気になります。
性能的にも、燃費がよく、走行安定性も高かったことから、これ以上のない成果を上げるのです。

3代目と三菱自動車の燃費偽装のつけ

そして、2011年に3代目に変わります。
MRワゴンに送れてフルモデルチェンジすることとなりますが、今度はヘッドランプ形状に差別化がされて誕生です。
室内が広くなったうえに低燃費を実現しますが、日産はかねてから予定していた三菱との合弁会社に移行するプランを実行し、軽自動車のメインを共同開発したデイズに移します。
ところが、三菱自動車の燃費偽装問題が表面化し、デイズやデイズルークスの販売停止となって、プランは大きく頓挫することとなるのです。
しかし、MRワゴンは2016年で生産を中止することが決まっており、モコも2016年で販売が終了することが決まっています。
ここにきて、またもや日産の先見性の失敗が再燃するかもしれないのです。
危機を作った功労者ともいえるモコの存在を見捨てた罰が当たったともいえるかもしれません。

You may also like